この動画は、
株式会社武蔵野の代表であり、
独自の経営指導で
多くの経営者を再建に導いてきた
小山昇氏の著書
『小山昇の実践ランチェスター戦略 成果を確実に出し続ける科学的な方法』
の要約解説です。
小山氏は、
武蔵野を18年連続増収、
ダスキンのフランチャイズ事業で
圧倒的地域ナンバーワンに導き、
日本経営品質賞を
2回受賞させた実績を持ちます。
その原動力となった
「小山流・実践ランチェスター戦略」
の核心を5つのポイントに絞って解説しています。
1. 弱者(中小企業)が強者(大企業)に勝つための3大原則
ヒト・モノ・カネを豊富に持つ大企業に対し、
リソースの限られた中小企業が
精神論ではなく
「科学的アプローチ」
で勝つための基本手順です。
① 現在おこなっている業務で「不要なこと(やらなくていいこと)」を徹底的に決める(捨てる)
② やめたことによって浮いた戦力(リソース)を「一点に集中」させる
③「極地戦」を徹底し、狭い戦場で強者を各個撃破する
2. なぜ急行停車駅ではなく「各駅停車駅」を攻めるべきなのか?
動画内では、
飲食店を対象に営業をかける場合、
「多くの店がある急行停車駅」と
「店が少ない各駅停車駅」
のどちらを選ぶべきかという問いが投げかけられます。
正解は「各駅停車駅」
理由
市場が大きく魅力的な場所(急行停車駅)には、
必ず大企業(強者)が
すでに顧客を囲い込んでいます。
価格競争になった場合、
資本力のない中小企業は太刀打ちできません。
市場は小さいけれど、
大企業が見向きもしない、
あるいは本気で進出してこない
「各駅停車駅」のようなニッチ市場こそ、
弱者が確実に1位(ナンバーワン)を
獲れる戦場になります。
3. 勝つための大前提は「捨てる決断(やめること)」
一点集中をするために、
経営者にとって
最も心理的ハードルが高いのが
「やめることを決める」
(エリアや売上を捨てる)
ことです。
捨てるから利益が出る
強者がひしめく激戦区は、
営業にかかる販促費や
移動コストといった経費がかさみ、
費用対効果が極めて低くなります。
その非効率なエリアから
思い切って撤退することで、
投資効率は確実に劇的改善します。
エリアを狭めれば営業効率は上がる
移動時間が減り、
同じ顧客を何度も訪問できるようになるため、
必然的にコミュニケーションが深まり、
成約率(成績)が上がります。
メニュー(商品)も絞り込む
武蔵野のサポート企業の飲食店では、
26種類あったメニューを
12種類まで削り込んだ結果、
食材廃棄などのコストが大幅に下がり、
料理の提供スピードと品質が向上し、
大幅増益を達成しました。
「お客様にとって、何でもある店は、何もない店と同じ」
なのです。
4. 弱者の武器「差別化戦略」と「弾を売るビジネス」
強者が持っていない別の種類の武器を用意して、
相手の弱点や
まだ満たされていない顧客のニーズを
一気に突くのが
「差別化戦略」です。
差別化のヒントは「既存顧客の声」にある
実際に自社にお金を払って
サービスを利用してくれている既存のお客様に、
積極的に
「なぜうちを選んでいるのか」
を聞くことで、
自社では気づいていない
「本当の強み(選ばれる理由)」を発見できます。
鉄砲ではなく「弾(たま)」を売れ
鉄砲ビジネス(新規売り切り型)
一度売ったらそこで取引終了。
業績を維持するためには
常に新しい顧客へ売り続けなければならず、
営業組織がいずれ疲弊(起兵)します。
弾ビジネス(ストック型・消耗品)
一度鉄砲(本体)を売れば、
その後はずっと
「消耗品である弾」が
継続的かつ自動的に売れ続けます。
新規開拓だけに頼る営業活動から、
このような
「継続的にお金が入り続ける(リピート・ストック型)ビジネスモデル」
へとシフトさせることが、
営業組織を強くする上で極めて有効です。
5. ランチェスター戦略で「強い営業組織」を作る
経営において最も重要なのは「営業力」です。
ランチェスター戦略を
組織にインストールすると
営業チームが劇的に強化される理由は
以下の3つです。
1. 市場と自社の現在位置を知る
ライバルが誰で、
自分たちがどのポジションにいるかが明確になるため、
リソースを投入すべき焦点が定まります。
2. 限られたリソース(時間・予算)を最大効果が出る局所に集中
少ない体力でも大きな成果を得られます。
3. 無駄な競争を避けて勝てる計画を立てる
強い競合との衝突を避ける
賢い戦い方を選択できるようになります。
武蔵野が実践した営業力を高める7つの具体的手法
小山氏が実践・指導してきた、
具体的な「仕組みづくり」のプロセスです。
① 経営計画書の作成(社長と幹部が共通の価値観を持つための道具)
② 売上(規模)ではなく「利益」を徹底的に重視する
③ 自社の販売データを徹底分析し、成果が出ている商品や場所に戦力を再配置する
④ 顧客層を細分化し、狭く深くアプローチする
⑤ 営業マンの「行動を可視化」し、お客様への訪問回数を増やす
⑥ 営業組織を「見つける」「捕まえる」「逃がさない」という3つの役割に最適化する
⑦「人間は同性に厳しく、異性に甘い」という人の心理を活用する
まとめ
大企業に真っ向からぶつかるのを避け、
不要なものを捨て、
極地(各駅停車駅、狭いエリア、絞ったメニュー)
に一点集中し、
独自の差別化(既存客の声を活かした武器)
を行い、
継続的に利益が上がる仕組み
(弾ビジネス)を構築すること。
これこそが、
資本力のない弱者の中小企業が
市場で確実に生き残り、
増収増益を続けるための
科学的な勝利の方程式です。